2016年度新宿区協働事業の第11回を、2月11日(土)に新宿スポーツセンター小体育室で行いました。

今回は保護者・指導者向けの第4回目で、ソルティーロファミリアサッカースクール代表の鈴木良介さんに子どもと接するときの声かけや指導者としてのあり方、実際の指導メニューでの工夫で子どもたちもどのように変化していくかといった内容をセミナーと実践メニューでお伝えいただきました。

セミナー

 

「サッカーを通じて夢を持つことの大切さを伝えたい」という理念のもと活動を続けられている中で、普段から子ども達に意識的に伝え続けていることや、教える側になるコーチにも普段からどんなことを意識してもらいたいのかを明確にし、子ども達からも日々学びなから変化し続けていることなどをお話いただきました。

また、日本だけでなく東南アジアやアメリカをはじめ外国の子ども達にも多く接する中で感じた事として、「自立心」という言葉をあげていただきました。ではそういった自立心を育てていくためにどんな事を伝えていくのか?指導者側の姿勢や本田選手が世界で体感している事なども含め考えをお話いただきました。

実践指導

セミナーでお話いただいた内容をどのように練習内容や指導方法に落とし込んでいるのか?子ども達の反応やちょっとした工夫を持てるかどうかだけで大きく変わる!その言葉をどのように実践しているのか、自分達で体感するためにまずは準備運動から行っていきました。

サッカーは足でするスポーツで、手でボールを扱うことはゴールキーパー以外は禁止されていますが、体のあらゆるところを使うことができます。その感覚を養うためのトレーニングでは手を使って行ったり、最初と最後の結果しか見せずにどうやるかを子ども達に考えさせるといった練習では、大人の皆さんも本気で取り組んでいました。

トレーニングの一つとして行ったリフティングでは、子ども達は何ができて何が出来ないのか?というところを細かく設定し、大人が普通に感じている事に子ども達は全く気がついていないことがあるとうことを実演していただき、そこからのステップアップを順をおって行っていただきました。

同じようにドリブルやパスでもどうしてもドリブルの技術やパスの精度を上げるといった事にとらわれがちでそこを行うことも大事なのですが、試合中を想定した環境の中で気にしなくても問題ないものは何かや、状況を有利にしてまず感覚を身につけさせるための工夫には、参加者の皆さんも実際に体験してなるほど!と言った頷きが見られました。

今回はサッカーを通じてのお話をしていただきましたが、その中で子ども達が自分で工夫し考えながらできるようになるか?自立しているかといった観点や、サッカーを通じて子ども達に伝えながらも普段はサッカー以外の遊びをもっとやれる環境があった方が良いといわれていた中に、私達が新宿協働事業で行っている事に繋がる部分もたくさん感じられました。こういった活動がもっと広がり子ども達の可能性の最大化に繋がっていけば良いなと思いました。