2016年度新宿区協働事業の第6回を、10月1日(土)に新宿スポーツセンター小体育室で行いました。

今回は2回目の保護者/指導者向けとして、元ラグビー日本代表の齊藤祐也さんに子どもの能力ややる気を引き出す実践指導セミナーを開催いただきました。プロでの経験やご自身で子ども向けスポーツ教室の会社を起こし、その現場に立ち続けた経験やそこで起きていること感じていることを、セミナーと実際のメニューを通じてお伝えいただきました。

セミナー

 

初めにご自身の経歴を動画を交えてお話いただきました。現役時代海外のプロに挑戦しようと思った経緯やチャレンジした時の裏話、日本代表の活動や昨年の活躍が記憶に新しいラグビーW杯で日本を率いたエディー監督のお話など、考え方やチャレンジしていく中で感じてきた事などとても惹きつけられるお話が多く、子ども達に伝えたい内容も多くありました!

セミナーでは実際に現場で起こっている事などを例に取り上げていただきながら、齊藤祐也さんが大切にしている考え方や、子ども達だけでなく親御さんに対しても伝えている内容など幅広くお話いただきました。スポーツの指導をしている方、保護者、学校の先生など子ども達との関わり方は様々ですが、みなさん深く頷きながら聞いておられました。

践指導

 

実践指導ではセミナー内で伝えていただいたコーディネーショントレーニングの考え方も説明していただきながら行っていきました。ラグビーボールを使い普段行っているメニューに、「何故?」と問いかけながら実際に考えながらやっていただいていました。ただやらせるだけでなくこういった問いかけも非常に重要な要素だとおっしゃていました。

 

ボールを2つ重ねて落とさないようにするゲームでは、腕だけでなく全身を使いながら細かくステップを踏んだりと、見た目以上に難しく苦戦されている方もいました。ちょっとしたウォーミングアップのメニューで、コーディネーション能力を上げる要素と楽しさを混ぜて子ども達が飽きない工夫がとても大事でしたね!

 

動的ストレッチ後に、チームになって協力しながら少しずつ動きのあるメニューも行いました!メニューをこなすのではなく途中でそれぞれに話し合う時間を設け、自分たちで考えてもらう時間を入れる事で、初めて会う人も多かった参加者のみなさんも自然と本気になっていたのがとても印象的でした。

 

最後のチーム戦では、真剣に作戦を立てみなさんやられていましたね。セミナー開始の時の雰囲気と比べるとまったく違う感じで、それぞれで感じられた事や気づきも多かったのではないでしょうか?ぜひそれぞれの立場で今後に生かしていただければ幸いです。

「やり方に正解はない。うまくいった事が別の日や他の人でうまくいくとは限らない。それぞれの立場や関係性、その日の雰囲気など様々な要素で変わってしまう!だからこそ私たちが一生懸命やること、常に学び続けること、その人の立場になって考えてあげることが大事」とおっしゃっていた言葉は、改めて気づかされることも多くとても学ばせていただきました。
今回参加された方が少しでも学びがあり、子ども達の可能性の最大化に寄与できていれば幸いです。